ハナプロサポーター
募集中
「ハナプロサポーター」=ハナプロに継続的にご支援をいただく方々の募集を始めました。クラウドファンディングに窓口を設けております。 毎月定額にてご支援いただくしくみです。いつでも参加できて、いつでもやめられます。(法人のかたも参加できます)
こんにちは。ハナコプロジェクト代表理事の山田あかねです。
私はこれまで10年ほど、犬と猫の命をテーマにしたテレビ番組や映画を作ったり、本を書いたりしてきました。その過程で出会ったのは、自分の生活を犠牲にしても、小さな命を救おうと奮闘するひとたちでした。動物愛護団体のメンバーや個人で行き場のない犬と猫の世話をしている人など、その姿にいつも感銘を受けてきました。
いつしか、自分でも何かできないかと思うようになりました。が、シェルターを作るなど、本格的に取り組むのがどんなに大変か、間近で見て、自分には無理だと諦めていました。
しかし、あるとき、医療費の支援ならできるのではないか、
飼い主のいない犬と猫(=保護犬、保護猫・注1)が、負担なく医療を受けられるしくみを作ることならできるのでは…と思うようになりました。
動物保護の現場では、医療はとても大切です。ケガの治療や、母親のいない子犬、子猫が命をつなげるようにするには獣医師の力が欠かせません。なかでもこれ以上増えないようにする不妊去勢手術は最も重要です。協力してくれる獣医師さんも多いのですが、医療費は保護活動を行う上で、大きな負担になっています。
参考にしたのは、取材で訪れたイギリスのしくみです。
ほとんどの動物病院で、飼い主のいない動物は、割引価格や場合によっては無料で医療を受けられます。
経済的に貧しいひとのための無料のチャリティ病院やホームレス状態のひとが利用できる無料の医療システムもあります。
これらは、すべて寄付によって支えられています。(注2)
できれば、全国どこの動物病院に行っても、保護犬、保護猫は負担なく、診てもらえるのが理想ですが、
それには莫大な費用がかかります。何より、協力して下さる動物病院さんも必要です。
すぐにはできないまでも、少しずつ、近づけていこう―。そのための第一歩として、以下の2つの医療費の支援から始めます。
※環境省調べ
2022年度に殺処分された犬と猫は、合計1万1,906匹でした。このうち、半分以上(6,327匹)が子猫や子犬で、グラフのピンク部分です。処分数の半分以上が子犬、子猫なのです。せっかく生まれても、生き延びることができない。不幸な結末を減らすには、不妊去勢手術が必要なのです。
多頭飼育崩壊(注3)にしても、不妊去勢手術をしておけば避けられた問題です。
野良猫も増えないようにすることで、地域で問題になることが減り、一代限りの生を全うできる機会が増えます(注4)。
そして、生まれて来た命(子犬、子猫たち)が生き延びることができるように、最初の医療を支援したいと思いました。
現在、ハナコプロジェクトの趣旨に賛同して参加してくれる
「ハナコプロジェクト協力病院」(=ハナプロ協力病院)は全国で13病院です。
上記のふたつの医療が、ハナプロ協力病院で無料で受けられるようになっています。
(詳細は、「ハナプロのしくみ」をご覧ください)
まだまだ、動物病院の数も少なく、できることも限られていますが、最初の一歩です。
これから、みなさまの力を借りて、増やしていこうと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
注1 保護犬、保護猫とは…
飼い主のいない犬、猫を指します。動物愛護団体や預かりボランティアの元で新しい飼い主を探すことを前提とした犬と猫のことです。
注2 イギリスには、RSPCAはじめ大規模な動物愛護団体があり、年間の寄付額は数百億円になります。飼い主のいない動物の治療を行った動物病院には、動物愛護団体から、医療費が支払われるしくみがあります。(動物を保護したひとは、その動物を飼う権利を動物愛護団体へ譲ることが前提となります)
注3 自分で世話ができないほど、犬や猫を増やしてしまうこと。
注4 野良猫の不妊去勢手術をして、元いた場所に戻す活動をTNRと言います。
T=trap(捕まえる)→ N=neuter(不妊去勢手術をする)→R=return(元いた場所に戻す)の意味で、野良猫の数を増やさないために、広く行われている保護活動の一種です。
ハナコプロジェクトは、みなさんの寄付によって運営しています。
飼い主のいない犬と猫へ、医療を届ける力を貸してください。